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命の危険もあるエイズの原因や症状とは?

2019年10月03日

エイズはヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染によって起こる病気で、血液中に含まれる免疫細胞にウイルスが感染します。感染した直後は血中で爆発的にウイルスが増殖し、一時的に高熱・下痢・筋肉痛・喉の痛み・倦怠感といったインフルエンザのような症状が出る場合があります。この急性症状は1週間~数週間程度で消失しますが、インフルエンザのような症状が出ることからインフルエンザ様症状と呼ばれます。初期症状が治まった後に数年~十数年もの間は無症状の状態が続いた後に、エイズを発症します。感染後に長期間にわたり無症状の時期が続きますが、この間にもHIVウイルスが免疫細胞に寄生をして増殖をすることで徐々に体の免疫力の低下が起こります。免疫力の低下にともない、本来は害を及ぼさないような病原体による日和見感染症や、悪性腫瘍・神経障害などのエイズ特有の症状が出ます。治療をしなければ、発病後2~3年程度で死に至ります。

感染した後に数年~十数年は無症状の状態が続きますが、この期間の長さには個人差があります。いつまでも症状を発症しないようなケースはないため、HIVウイルスに感染してから治療をせずに放置すると命の危険があります。

HIVウイルスは主に血液中に含まれることから、輸血や注射針の使い回しなどのように直接的に血液を介して感染します。1980年代後半には、輸血や血液製剤が感染源になるケースがありました。胎児はウイルスに感染していない場合がありますが、出産時の出血や母乳によって母親から子供に母子感染を起こす危険性があります。現在は母子感染を予防する方法がほぼ確立しているので、子供への感染を防ぐことが可能です。血液以外にも粘膜や分泌液(精液・膣分泌液・母乳など)にもHIVウイルスが含まれているため、これらを介して感染をする恐れもあります。現在はウイルスによって汚染された輸血や血液製剤によって感染をするケースはほとんどありませんが、最も多い感染源は性行為です。ウイルスが含まれる分泌液に触れただけで感染をするリスクは低いのですが、粘膜や傷口に接する際にウイルスが血液中に侵入して感染してしまいます。他の病原体と比較をするとヒト免疫不全ウイルス自体の感染力は弱いのですが、他の性病の影響で免疫力の低下が起こると感染のリスクが高まる恐れがあります。例えば女性が日本人に多い性病のひとつであるクラミジア症にかかっている場合、性行為によってHIVに感染するリスクは通常よりも3~4倍に上昇するという統計データが存在します。